近年、セルフ式ガソリンスタンドの数が増えています。従来のスタッフが給油してくれるサービス式に比べて、自分で給油操作を行うため、初めて利用する人にとっては使い方が分かりにくいかもしれません。しかし、使い方を覚えれば簡単で、時間の節約や料金の安さといったメリットもあります。
この記事では、セルフ式ガソリンスタンドの基本的な使い方をわかりやすく解説します。給油の流れ、支払い方法、注意点やトラブル時の対応まで幅広く紹介しますので、初めての方も安心して利用できる内容です。
セルフ式ガソリンスタンドとは
セルフ式の特徴
セルフ式ガソリンスタンドは、お客様自身が給油機を操作して燃料を入れる方式のガソリンスタンドです。スタッフが給油作業を行うサービス式とは違い、自分で給油の手順を行います。
セルフ式は人件費が抑えられるため、ガソリン価格が比較的安いことが特徴です。また、24時間営業している店舗も多く、好きな時間に給油できる便利さも人気の理由です。
利用者に求められること
セルフ式では給油機の操作や支払いが自己責任になるため、利用者が機械の操作方法や支払い方法を理解していることが前提です。また、給油時の安全管理も利用者自身が注意する必要があります。
そのため、初めて利用する人は使い方を事前に確認し、焦らず落ち着いて操作することが大切です。
セルフ式ガソリンスタンドの利用手順
1. 車を給油機の前に停める
給油機は1台ごとに設置されており、車を正しく停める必要があります。給油口の位置を確認して、給油機のホースが届く範囲に車を寄せて停車しましょう。
給油口が右側にある車は給油機の右側に、左側の場合は左側に停めるのが基本です。車の種類によって給油口の位置は異なるので、慣れていない場合は事前に確認しておくとスムーズです。
2. 給油ノズルを準備する
車を停めたら給油機の画面に表示される指示に従って操作します。多くの場合、まず支払い方法を選択しますが、機械によって順序が異なることもあるため画面の案内をよく読みましょう。
給油口のキャップを開けて、給油ノズルを外して準備します。ノズルは給油機のホースに繋がっているため、引っ張って使います。
3. 支払い方法を選ぶ
支払いは現金、クレジットカード、電子マネー、プリペイドカードなどさまざまです。給油機の画面で希望する支払い方法を選択し、指示に従い支払い手続きを行います。
カードの場合はカードを挿入またはかざし、必要に応じて暗証番号を入力します。現金の場合は料金を入れる投入口に所定の金額を投入します。
4. 給油量または金額を設定する
支払いが認証されたら、給油する量または金額を設定します。例えば「10リットルだけ給油したい」「3000円分だけ給油したい」といった指定が可能です。
設定方法は給油機によって異なりますが、画面の案内に従ってボタンを押すかタッチパネルで入力します。
5. 給油ノズルを給油口に差し込む
給油量が決まったら、給油ノズルを車の給油口にしっかり差し込みます。ノズルのレバーを握ると燃料が流れ出し給油が始まります。
給油中はノズルを持ったまま、漏れや異常がないか確認しましょう。給油が完了すると自動で燃料が止まる仕組みになっています。
6. 給油ノズルを戻し、給油口のキャップを閉める
給油が終わったらノズルを給油機に戻します。車の給油口のキャップも忘れずにしっかり閉めましょう。
キャップを閉め忘れると燃料が漏れる恐れや警告ランプが点灯する場合があります。
7. 領収書を受け取る(必要な場合)
給油機により領収書が発行できる機種があります。必要な方は画面の案内で領収書の発行を選択してください。
領収書は支払い証明として便利です。
セルフ式ガソリンスタンドの支払い方法の種類
現金払い
現金で支払う場合は、給油機の料金投入口に現金を投入し、投入金額分の給油が可能です。お釣りが出る機械と出ない機械がありますので、使い方をよく確認しましょう。
クレジットカード・電子マネー
カード払いは支払いがスムーズで便利です。クレジットカードや交通系ICカード、電子マネー(Suica、PASMOなど)に対応した給油機も多くあります。
暗証番号入力やカードのタッチ操作など、操作方法は案内に従って行います。
プリペイドカード
一部のガソリンスタンドではプリペイドカードを発行しており、事前にチャージして使う方法もあります。法人や頻繁に給油する人向けのサービスとして利用されています。
セルフ式ガソリンスタンド利用時の注意点
安全に関する注意
給油中は火気厳禁です。携帯電話の使用も避けましょう。また、静電気に注意し、給油前に金属部分に触れて静電気を放電することが推奨されています。
給油ノズルを持ったまま放置しないことも大切です。燃料漏れや火災の原因になります。
給油時のトラブルと対処法
給油機の操作がわからない場合は、近くにスタッフがいる場合は声をかけましょう。無人の店舗でも、インターホンや電話でサポートを受けられることがあります。
給油ノズルが途中で止まる、燃料が出ないなどのトラブルがあれば、無理に操作せず係員に連絡してください。
給油間違いに注意
給油する燃料の種類(レギュラー、ハイオク、軽油など)を間違えないようにしましょう。給油口付近や給油機の表示をよく確認してから操作を始めることが重要です。
周囲の確認
給油中は周囲の安全を確認し、車の移動や他の車の接近に注意してください。給油機周辺は人通りや車の通行がある場所が多いため、事故防止に気を配ることが大切です。
セルフ式ガソリンスタンドのメリット
料金が安いことが多い
スタッフを雇う必要がないため、人件費が抑えられます。その分、価格を安く設定できる店舗が多く、給油コストを節約したい人に人気です。
24時間営業店舗が多い
セルフ式は無人での運営がしやすいため、24時間営業のスタンドが多くあります。夜間や早朝でも好きな時間に給油できる利便性があります。
自分のペースで給油できる
給油の手順を自分で行うため、スタッフを待つ必要がなくスムーズに給油が可能です。忙しいときや急いでいるときにも便利です。
まとめ
セルフ式ガソリンスタンドは、自分で給油操作や支払いを行うスタイルの店舗で、近年急速に普及しています。使い方を覚えれば簡単に利用でき、料金の安さや24時間営業といったメリットがあります。
給油の流れは、車を給油機の前に停め、支払い方法を選択、給油ノズルを差し込んで燃料を入れ、終了したらノズルを戻し給油口のキャップを閉めるというシンプルなものです。
安全に注意し、給油機の案内に従って操作を行うことが重要です。トラブルがあればスタッフやサポートセンターに連絡しましょう。
初めてセルフ式ガソリンスタンドを使う方も、この記事を参考に安心して給油にチャレンジしてください。